ころがる狸

ころがる狸のデータ解析ブログ

新型コロナ:東京都の感染者数と検査人数の分析

こんばんは、本日も在宅勤務で家から一歩も出ていません。明らかに不健康です。一日12時間くらい座っています。
本日は新型コロナ、COVID19のデータを可視化します。緊急事態宣言が出てから2週間が経過しました。そろそろその効果が出始める頃でしょうか。しかし東京都の感染者数には先週から目立った増加傾向がありません(下の図をご覧ください)。4月17日に感染者数201人を記録していますが、4月11日あたりから高止まりして上がりも下がりもしていませんね。このような図からは強い違和感を感じます。指数関数的な増加か、それが収まるならば感染者数は減少に向かうべきではないでしょうか。なぜ一定割合で推移し続けるのか

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4月20日時点での東京都陽性患者数と、検査人数
どうやら陽性患者数と検査人数には相関がありそうだったので、検査人数に0.40をかけて補正した後、両者をプロットしたのが以下の図になります。陽性患者数と検査人数の対応関係がはっきり見えてきます。相関係数Rを計算するとR = 0.70と強い正の相関が得られました。このことから、検査人数が少ないと陽性患者数も低くなる、という仮説を立てたくなります。もっと直接的に言うと、検査人数が少ないから陽性患者数も少ないんじゃね?という疑念が湧きます。検査人数を抑制すると、症状のない感染者がウィルスを流布させる可能性があります。検査人数を増やし、陽性患者数を正確に見積もる必要があると強く思います。
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検査人数に0.40をかけ補正した後プロットした。正の相関が見て取れる。