こんにちは。本記事では、新型コロナが流行る前に行った2泊3日の京都旅行についての思い出を書きたいと思います。タイトルにもありますが、高台寺の夜の茶会と夜咄が最高だった旅行になりました。ですのでその内容が多めの記事になります。
今回の旅行で訪れた観光地・ご飯屋さん・お店
- 着物レンタル はちみつ
- 高台寺夜の茶会・夜咄
- 一乗寺一帯(狸谷不動院、詩仙堂、圓光寺、曼殊院)
- 下賀茂神社
- とり料理瀬戸
- イカヅチうどん
- 桂離宮
- 嵐山
- 昔住んでたアパート(笑)
これを2泊3日で回ったハードスケジュールでした。
宿泊したホテル
ホテルエスノグラフィー。三条京阪にあるためアクセスが良い。外国人向けという印象ですが綺麗でおすすめ。朝食付きプランで2人で1泊1万2千円ほどでした。
京都観光初日(着付け、高台寺、祇園散歩)
初日は東京で資格試験を受けた後、その足で京都に向かうという強行軍でした(笑)。京都到着後はすぐに着物レンタル屋はちみつに向かい、人生初の着付けをしてもらいました。単刀直入に言いましょう、着物で京都を散歩するのは格別です。
ねねの道を通って高台寺に向かいました。ちょっと雨が降り濡れてしまいましたが、逆に人が少なく混雑していなくて良かったです。高台寺に続く台所坂を上ってとった写真がこちら。ライトアップされていてとても綺麗でした!昔住んでいたこともあり京都はちょっと知っているつもりでしたが、こんなに素敵な場所があったのですね。
紹介が遅れましたが、高台寺の茶会・夜咄は食事・喫茶・夜間拝観・薄茶席全部込みで7000円です(要予約です!)。先に食事をするグループと先に夜間拝観・茶会に参加するグループに分かれており、私たちは先に高台寺近くの「羽柴」というお店で京料理を頂きました。軽い食事かと思いきや、しっかり1食分頂けたので大満足です。味ですか?ウマい。
食事のあとは近くの喫茶店でコーヒーを頂きました。夜会が始まる前に既に大満足なのですが・・・。その後、時間になったので待ちにまった夜間拝観と夜咄です。雨がちょうどやみ、風が凪いだ時間帯だったので、高台寺の有名な鏡池にもお目にかかれました。ガイドさんがおっしゃっていましたが、雨が降ったり風が吹いていると水面が揺れてしまい鏡池は見れないそうです。なのでかなりラッキーでした!1グループ20人ほどでの移動で、夜間拝観を申し込んだ人しかいなかったので快適でした。
グルっと1周したのち、室内に移動して茶会の始まり。皆さんが着席したのち電気を消して、ろうそくの灯に照らされながら和菓子や抹茶を頂きました(これがまたおいしい)。このような茶会に参加するのは初めてだったので食べ方などの流儀が全く分かりませんでしたが、まぁ見よう見まねで、なんとか(笑)。お菓子を頂きながら茶会に用いている茶器や掛け軸などの軽妙なご説明を頂き、今回の茶会・夜咄はお開きとなりました。
以上、盛りだくさんの高台寺ツアーでした。おいしい食事を頂き、少人数でライトアップされた鏡池を堪能し、怪しい雰囲気の中で茶会と夜咄を楽しみ。そして+アルファで私たちは和服を着てこの素晴らしいツアーを存分に満喫したのでした。天気に恵まれたのは幸運でしたが、それを抜きにしてもこの高台寺特別茶会は格別でした。どうやらこれは冬限定で、季節ごとにことなる催しを開催されているようです。別の季節にまた来てみたいですね。
(話はずれますが)それにしても、高台寺さんのなんという企画力でしょうか。こうした催しは高台寺の方々が考えているのでしょうか。それとも腕のいい観光コンサルが付いているのでしょうか。7000円という安くはないが払えなくもない金額に対して、非常に満足度の高いサービスを提供して頂けました。素人の発想ではないと思うのですが。
京都観光2日目(一乗寺周辺散歩、下賀茂神社、とり料理瀬戸)
2日目。この日のメインは京都市原にあるとり料理屋さん、瀬戸でのディナーです。タヌキが好きなので、午前は狸谷不動院へ向かいました。この辺は人も少ない上に寺も多いのでゆっくり京都を楽しみたい人におすすめです。ただ山の傾斜部分に相当するので坂が多く、たくさん歩くのは骨が折れます。他にも曼殊院や圓光寺、下り松などを徒歩で回りました。
一乗寺から銀閣寺までバスで移動。京大近くのイカヅチうどんでお昼を頂きましたが、これが実においしいかったです。近くにあったから入っただけなのですが、まさに青天の霹靂。東京に出店してくれることを切に願います。
そこから京大・下賀茂神社散策でお腹を空かし、叡山電鉄に乗って市原にあるとり料理瀬戸に向かいます。ここは1日3組限定の隠れ家的名店。静かな雰囲気に炭火のカチカチと鳴る音が心地良く、お酒と一緒に頂く鳥料理が実にうまいお店です。今回の京都旅行では、観光地巡りだけではなくこうしたおいしい食事を堪能することも目的にしていたのでした。直前にさばいたという鳥を存分に堪能いたしました。
京都観光3日目(桂離宮、嵐山)
3日目。学生のころからずっと行きたいと思っていた桂離宮へ。学生時代に、100年ほど前のドイツ人建築家ブルーノ・タウトが桂離宮を「泣きたくなるほど美しい」と評したと何かの本で読みました。それ以来、桂離宮のことは美しいものの象徴として漠然と記憶していました。昔に比べると桂離宮を参観するための敷居はかなり低くなっているようで、1日あたり500名ほどの参観を許可しているようです。インターネットや手紙での事前申し込みが可能とのこと。また当日券も発行しています。
そんなに行きたいなら事前予約して行けやという話ですが、その割に朝早く行って当日券をゲットするという場当たり的なことをしました(笑)。1グループ20人でガイド付きで参観させて頂きました。優雅なものを表現する語彙が私には欠けているので多くは語れないのですが、桂離宮は歴史を感じさせる美しく閉ざされた世界だなと。或いは、俗世から隔絶された箱庭、或いは人の手によって入念に守られた世界。心洗われる空間でした。
以上、2泊3日の京都観光の振り返りでした。良いところ、しかもど真ん中の観光地ではなくやや変化球を投げられたと思うのですが、どうでしょう?今回の騒ぎが収まって、自由に旅行ができるようになったらまた京都に行きたいですね。